【徹底比較】SBI証券と楽天証券のポイント制度はどっちがお得か

本日は、SBI証券と楽天証券のポイント制度はどちらがお得か、徹底比較を行いたいと思います。

ポイントのお得さで楽天証券を利用されている方が多いと思いますが、SBI証券でもポイント制度はあります。

ですが、ポイント付与のされ方が大きく異なるので、どちらがお得か単純に比較できません。

結論としては、楽天証券とSBI証券、どちらも使えばよいと考えています。

それはなぜなのか。

じっくり紐解いていきたいと思います。

楽天証券のポイント制度

楽天証券のポイント制度は比較的シンプル

楽天証券のポイント制度では、「保有額」に対して発生するポイント「購入額」に対して発生するポイントがあります。

楽天カードによる投資信託の購入で発生するポイント

楽天カードによる投資信託の購入で、楽天ポイントが得られます。

ポイントの付与率は1%で、毎月の付与上限は500ポイントです。

楽天証券公式ページ

投資信託の保有で発生するポイント

楽天証券と楽天銀行と紐づけし、ハッピープログラムなるものに登録することで、投資信託の保有でポイントが発生します。

保有額10万円に対して毎月4ポイント得られます。

年間にすると保有額10万円に対して48ポイントになるので、年率0.048%です。

しょぼい数字に見えるかもしれませんが、すでに大きな資産を持っている人には結構大きな金額になります。

楽天証券でさらにお得な点

「投資信託の保有で発生するポイント」もかなりありがたいのですが、楽天証券はやはり「楽天カードによる投資信託の購入で発生するポイント」が注目されます。初心者でもある程度ポイントをゲットできますから。

楽天証券のポイント制度はさらにお得な点が2点あります。

楽天証券でお得なこと
  • 楽天ポイントを使って投資信託を購入できる
  • 楽天のSPUが1%あがる

楽天ポイントを使って投資信託を購入できる

1点目は楽天ポイントを使って投資信託を購入できることです。

楽天系サービスを使ってポイントが貯まると、使い道に困ることがたまにあります。

そんなときに投資信託の購入に使えるのは便利です(ただし期間限定ポイントは使えません)。

楽天ポイントをほぼ換金しているようなものです。

楽天のSPUが1%あがる

2点目は、ポイントを使った投資信託の購入で、楽天のSPU(スーパーポイントアッププログラム)が1%上昇し、楽天市場での買い物で1%ポイントアップされることです。

楽天経済圏の人にはありがたいことです。

楽天のヘビーユーザーだと、SPUが上がると気分が上がりますよね。

楽天証券のポイント制度は強力!

楽天証券のポイント制度は魅力的です。

ちなみに私は、ポイントを得るためだけに楽天証券を利用しています。

あまり褒められたものではないと思いますが、実に効率的なポイントゲットをしています。

SBI証券のポイント制度

SBI証券のポイント制度は複雑!

これまで、SBI証券のポイント制度は、投資信託の「保有額」に対して発生するのみで、「購入額」に対して発生するものはありませんでした。

しかし、2021年6月からは、楽天同様、三井住友カードによる投資信託の購入に対してポイントが付与されるようになりました。

SBI証券公式ページ

これまでのポイント制度も生きており、SBI証券のポイント制度は複雑になりました。

つまりSBI証券のポイント制度は2つあります。

SBI証券のポイント制度
  • 三井住友カードによる投資信託の購入
  • 投資信託の保有

三井住友カードによる投資信託の購入に対するポイント

2021年6月以降、三井住友カードで投資信託を購入すると、Vポイントが得られます。

ポイントの付与率は0.5%で、毎月250ポイント(50,000円分の購入)が上限です。

一応、投資信託以外にもポイントが得られますが、正直、あまり旨味が無いので無視してよいと思います。

投資信託の保有に対するポイント

保有に対するポイントの発生の仕方はやらた複雑です。

まず、原則は下表のとおりです。

  投資信託の保有額
1000万円以上 1000万円以下
ポイント付与率 年率0.1%相当※ 年率0.2%相当※
※ただし、一部の投資信託の付与率は別途設定(下表)

ポイントは、毎月、表に示される年率を12で割った分だけ、付与されます。

経費率1%を下回る投資信託もある中、ポイントで0.1~0.2%も付与してSBI証券さん、大丈夫?

と考えた方は、おそろしく金融リテラシーが高い方だと思います。

上表の「※ただし、一部の投資信託の付与率は別途設定」この注釈が重要です。

経費率が低い優良ファンドは、ポイント付与率が低く設定されています。

全容はリンク先のとおりです。あまりにも膨大な内容なので、私がおすすめするeMAXIS Slimシーズの付与率を抜粋しますと以下のとおりです。

 

ポイント付与率の例

商品 付与率(年率)
・eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
・eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)
・eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
・eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
・eMAXIS Slim 先進国債券インデックス
・eMAXIS Slim 国内リートインデックス
・eMAXIS Slim 先進国リートインデックス
0.05%
・eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
・eMAXIS Slim 国内債券インデックス
・eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
・eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)
・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
0.03%
・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 0.02%

 

通常の商品のポイント付与率より一桁低い!ですが、これしかポイントを付けられないほど、運用側の取り分が少ない優良商品だとも言えます。

ポイント付与率が0.03%ですと、100万円保有して年間300ポイント付与、月にすると25ポイント付与されます。

この「投資信託の保有に対するポイント」は、三井住友カード経由でSBI証券を開設した方にはVポイント、それ以外の方にはみなさんご存じのTポイントで付与されます。

Vポイントとは?使いみちは?

さきほどから出てきている「Vポイント」ってなに?と思われる方も多いでしょう。

Vポイントとは、三井住友カード系のポイントサービスです。

Vポイントは、専用アプリにチャージしてコンビニで使うなどの方法がありますが、もっとも便利なのはカードの支払いに使ってしまうことだと思います。

三井住友カードでコンスタントに投資信託を買う限り、使い損ねることはありません。

三井住友カードはこれまで年会費が発生するものしかありませんでしたが、今イチオシのナンバーレスカードだと年会費無料です。

使い勝手はナンバーが記載されているものと変わりませんし、ナンバーレスだと若干カッコイイ感じもするのでお勧めです。

楽天証券とSBI証券、結局どちらがお得なポイント制度なのか

比較表

では結局、楽天証券とSBI証券では、どちらのポイント制度がお得なのでしょうか?

比較してみましょう。

  楽天証券 SBI証券
購入に対するポイント

1 %

(楽天ポイント)

0.5 %

(Vポイント)

保有に対するポイント 0.048 %

0.01~0.2 %(保有商品の種類による)

(TポイントもしくはVポイント)

楽天ポイント、Vポイント、Tポイントとも1ポイント=1円で使えるので、価値は同じです。

資産が少ない人は楽天証券、資産が大きい人はSBI証券が有利

どちらがお得がまだ解らないので、具体例で考えてみましょう。

例①

保有商品 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
保有額 100万円
購入金額(月当たり) 5万円

この場合、各月のポイント付与は下記のとおりです。

  楽天証券 SBI証券
購入に対するポイント

50,000×0.01=500

50,000×0.005=250

保有に対するポイント 1,000,000×0.00048÷12=40

1,000,000×0.0003÷12=25

合計ポイント 540ポイント

275ポイント

合計500ポイントの楽天証券に軍配!

例②

保有商品 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
保有額 2000万円
購入金額(月当たり) 5万円

この場合、各月のポイント付与は下記のとおりです。

  楽天証券 SBI証券
購入に対するポイント

50,000×0.01=500

50,000×0.005=250

保有に対するポイント 20,000,000×0.00048÷12=800

20,000,000×0.0003÷12=500

合計ポイント 1,300ポイント

750ポイント

合計1,30ポイントのSBI証券に軍配!

ほとんどのケースで楽天証券が有利になる

「購入に対するポイント」は楽天証券の方が有利で、「保有に対するポイント」においても優良ファンドのポイント倍率が低いSBI証券よりも楽天証券の方が有利なことが多いです。

そのため、楽天証券の方がトータルで有利です。

結論:どっちも利用したらよい

この記事では、楽天証券とSBI証券の比較を行いました。

ポイント制度は、楽天証券の方がやや有利ですが、甲乙つけがたいです。

ですがそもそも甲乙をつける必要などないのです(ここにきて前提崩壊)。

SBIと楽天証券、どちらも利用したらよいのです。

そもそも、証券口座は複数あった方が、資産管理のしやすさなどの面から望ましいため、証券口座を複数持つことをお勧めします

もちろん、SBI証券も楽天証券も、口座開設も維持も無料です。

投資信託の購入に使う三井住友カードも楽天カードも、年会費無料のものがあります

無料どころか、カードを作ることでポイントをもらえたりします

どちらの口座も持ち、私が楽天証券でそうしているように、ポイントだけを得るためだけに利用することもできるのです。

ポイントを得るためだけに使うとしても、月に数分程度の作業だけです。

証券口座でポイントを毎月ちゃりんちゃりん♪、ぜひみなさんも検討してみてください。

 

 

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