【BTI】ブリティッシュ・アメリカン・タバコ 代表的な高配当銘柄

先日の記事で私のポートフォリオを紹介しました。

個別株ポートフォリオを大公開!

本日は、私のポートフォリオの過半を占める(占めてしまっている)【BTI】ブリティッシュ・アメリカン・タバコについて考えてみたいと思います。

ブリティッシュ・アメリカン・タバコに着目したきっかけ

ブリティッシュ・アメリカン・タバコに着目したきっかけは単純で、以前私が喫煙者だったころ吸っていたのが、同社の商品のラッキーストライクであったことです。

所詮タバコを吸う動機はファッションみたいなものだと思います。

ラッキーストライクの箱ってかっこいい。

タバコという商品にとって、これは重要な要素だと思っています。

 

しかし、タバコ業界はマイナス要素に満ち溢れています笑

マイナス要素

① 業界のイメージが悪い

世間的にタバコ業界のイメージは悪いです。

健康に害悪のある商品を売っているわけですから、当然でしょう。

意識の高い投資家からも、ESG(Environment 環境、Social 社会、Governance 企業統治 )やSDGs(Sustainable Development Goals)の観点から、投資対象から外されたりします。

② 訴訟リスク・規制リスク

私が株を購入しだしたのも、電子タバコに対するリスク発覚などでタバコ業界全体に逆風が吹き、株価が下落しているときでした。

タバコ業界は、訴訟大国・アメリカをはじめとする国々における訴訟リスクや健康被害を受けて規制されるリスク、さらには増税されるリスクと戦っていかなくてはなりません。

③ 日本国内では売り上げ減少

日本国内ではタバコ売り上げは減少傾向です。

今後売り上げが増加する見込みも小さいでしょう。

それどころか喫煙者はどんどん隅に追いやられ、近年では犯罪者のような扱いすらされる始末です笑

消費増税は声高に反対されますが、タバコ税の増税を声高に叫ぶ人はあまりいませんよね。

 

だからといってマイナス要素だけではありません。だから私はタバコ株を大量に保有しています。

プラス要素を見ていきましょう。

プラス要素

① 世界のタバコ消費量は横ばい

世界各国の喫煙者率はおおむね減少しています(下図)。

swissinfoより引用

ですが、世界全体では人口増加しているので、喫煙者はそれほど減っていません。

詳細はリンクをご覧ください。

今後の世界の喫煙者数は爆発的に増えはしないでしょうが、減りもしないことが予想されます。

② タバコはなかなかやめられない、値上げで利益を高めていける

タバコは一度始めるとなかなかやめられません。

喫煙者にはおそろしいことですが、株主側としてはこんなに素晴らしい商売はありません。

国内でもタバコの消費量は減っていますが、増税にかくれ、タバコ価格はしれっと値上げされ続けてきています。

消費量の低下にも価格のつり上げで業界として対抗できるのです。

繰り返しますが、消費者側からは恐ろしいものの、株主としては心強い限りです。

③ 株価が安くなりがち

マイナス要素①で業界イメージが悪く、一部投資家の投資対象から外されると説明しましたが、それは私から見れば利点でもあります。

企業価値に比して株価が安くなるため、配当利回り(配当金/株価)が高くなります(分母が小さくなるから)。

あとこれは私の印象ですが、もともとの企業イメージが悪い分、タバコ業界の会社の経営は誠実なところが多いように思います。

企業の社会への還元や株主還元を見ると、経営として素晴らしいと感じます。

④ 設備投資が少ない分、配当をたくさん出せる

タバコを製造するのに大した研究開発や設備投資は要りません笑

製造方法としては完成されていますし、急な増産も見込まれず、需要が安定しているからです。

これはつまり利益の多くを株主に還元できることを意味します。

ブリティッシュ・アメリカン・タバコなら海外の税金がかからない

変な企業名だなと思いますが、ブリティッシュ・アメリカン・タバコはイギリスの企業です。

株の配当金は、アメリカでは10%の現地税がかかりますが、イギリスでは無税です。

これに加えて日本の20%の税金がかかります。

つまりアメリカ株に比して、10%程度税金が少ないです。

これは少しありがたいです。

ちなみにイギリス企業ですが、ADRでNY証券取引所で購入できます。

ブリティッシュ・アメリカン・タバコの世界シェア

中国を除く(中国の統計が明らかでないらしい)、世界のタバコのシェアは次のとおりとのこと。

順位 社名 売上高(百万米ドル)
1 インペリアル・タバコ(イギリス) 39,100
2 フィリップモリス(アメリカ) 26,200
3 ブリティッシュ・アメリカン・タバコ 20,000
4 JT 日本たばこ産業(日本) 19,200
5 アルトリア(アメリカ) 18,900

フィリップモリスはアルトリアの海外事業部みたいなものですから、実質的な一位はアルトリア+フィリップモリスですね。

ブリティッシュ・アメリカン・タバコは業界3位です。

紙巻きタバコ以外の電子タバコ事業がパッとしないというのもありますが、私はあくまで紙巻きタバコが今後ともある程度売れ続けると考えています。

さいごに

私はラッキーストライク推し。

最終的には好きな商品を売る企業の株を買ったりしています。

そうしたものがないと決定打にならないので。

ここ数か月で株価が上がり割安感が薄れてしまいましたが、手堅い株なので、地道に買って言っていい株だと思います。

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